『トパック嫁取り?後日談7』

ムワリム、サナキ様と対面!!そこでムワリムが見たものとは・・・・


・ムワリムとサナキ
 帝都へ全力疾走してたどり着いたムワリム。
「早く陛下と会ってこの件を報告しなければ。
 しかし、皇帝にお会いするのに何日かかるか・・・。」
 皇帝は多忙だ。毎日秒刻みのスケジュールをこなし、謁見するの
も予約制。一週間待ちなど早いほうだ。
 その一週間の間に状況がどうなるかわからない。ただ確実なのは
良い方向には行ってないということだけだ。
「ムワリム殿、クリミアから戻られたか。」
「これはタニス殿。そうだ!タニス殿にお願いがある。皇帝陛下と
お会いしたいのだが、なんとかなりませんか。」
「クリミアで何かあったのか?」
「はい。陛下の将来にも関わってくる重要な問題が・・・」
「くそ、シグルーン隊長がいないこの時に!!」
 そのシグルーンが発生させたことを知らないタニスはシグルーン
の不在を嘆いた。
「ムワリム殿、陛下は今からお忍びで城下へ遊びに行くところだ。
 その警護を貴公にまかせよう。それなら陛下と内密な話が出来よう。」
「ありがとうございます、タニス殿!」
「礼を言うのはこちらだ。陛下の危機を知らせてくれたのだからな。」
「タニス、そろそろ出掛けるぞ。」
「陛下、警護にムワリムも共に行かせてよろしいでしょうか?」
「・・・ムワリムが?タニス、本気か?」
「はっ、シグルーン隊長不在の今、陛下の警護が手薄になったとお
命を狙うやからが現れるやも知れません。ムワリムほどの剛の者が
警護に加われば、陛下の守りは万全のものとなるでしょう。」
「このムワリム、必ずや陛下の玉体をお守りいたします。」
「そこまで言うなら、ムワリムにも共に来てもらおう。
 しかしムワリム。後悔はするなよ・・・。」
「陛下をお守りするのに後悔などいたしません!」

 ムワリムは激しく後悔していた。
「うわ・・・何あのおじさん・・・」
「あんな小さい子連れて、もしかしてロリコン?」
 こそこそとムワリムを見て話す声がする。
 ピンクの内装、ふりふりのレースがついたテーブルクロス、そし
て店内に充満する甘いスイ-ツの香り。
 そう、ここは乙女の楽園スイーツパーラー。
 20種類以上のパフェに100種類以上ケーキ。古今東西あらゆ
るスイーツを取り扱うテリウス最大のカフェ、『スイーツキャッスル』。
「うむ、チョコパフェ、いちごパフェ、色々あって悩むのう。
 おお!期間限定おいもパフェ!これにしよう!
 ムワリム、そなたは何にする?」
「私は甘いものが苦手なので・・・」
 まさかこんな所にくるとは思わなかった。
 しかもサナキの格好がやばかった。いつもの服装ではなく、おそ
らくシグルーンの趣味であろう、フリルのリボンが可愛らしい、ベ
グニオン女性に人気のブランド『プリティー・ピンク』の服をきて
いたのだ!!
(しまった。私と陛下ではとても親子、兄妹には見えない!
 これでは私が少女趣味の怪しい男に見られてしまう!!)
 タニスにも、「陛下と二人で話しがしたい」と言ってしまった為
、今は別々のテーブルに座っている。そちらの席をみると、さっそ
く『店長の気まぐれパフェ』など頼んでもぐもぐと食べていた。
「何!?そなた、ここに来て何も食べずに帰る気か!?
 ここのスイーツは絶品なのじゃぞ!私のおごりじゃ、どれでも好
きなものを頼め!これは命令じゃぞ!!」
「はい・・、ではコーヒーを・・・」
「そなた、私を馬鹿にしておるのか?この店に来てコーヒーだけを
頼んで帰るつもりか!?よし、ムワリム。そなたはこれを食べるが
よい。『テリウス最大!!アルティメットハイパーパフェ』じゃ!
 これを完食した者は、前ガリア王カイネギウス殿と、鷹王だけじ
ゃぞ!」
「あのお二人がこの店へ来たのですか!?」
「うむ!前にベグニオンに来た時にいい店はないかと聞かれてな。
 三人で食べにきたのじゃ!そういえば、二人ともそなたと同じよ
うな反応をしておったのう。」
 獅子王と鷹王がこの店に・・・。その時の二人の心情を思うと、
ムワリムは涙が止まらなかった・・・。

「それでムワリム、重大な話とはなんじゃ?」
 注文したパフェを食べながらサナキが訪ねた。
「はい。失礼を承知でお聞きいたします。
 陛下はトパック坊ちゃんのことをどう思っておられますか?」
「トパックを?いい友人だと思っているが、それがどうしたのじゃ?」
「それだけですか?なんか気になるなー、とか、一緒にいてドキド
キとかはありませんか?」
「ないぞ。」
「では、やはりシグルーン殿の思い違い・・・。」
「シグルーンがどうかしたか?」
「シグルーン殿は、陛下が坊ちゃんに恋をしておられると勘違いし
ているのです。」
「何じゃと!?」
「それでビーゼを脅し、陛下と坊ちゃんの仲をとりもつようにと・・・」
「そうか・・・、すまぬムワリム!あやつ普段は冷静なのだが、
私のこととなると周りが見えなくなるのじゃ。
 すぐにやめるよう命じる。よく知らせてくれた。」
「いえ。それと、もう一つ、これは私のほうの問題なのですが・・。
 カリルさんが坊ちゃんを娘のエイミちゃんの許婚にしたと言われ
 まして・・。」
「エイミじゃと!?まだ子供ではないか!!
 まあ二人が思い合っているのならかまわぬが・・・」
「それもカリルさんが勝手に言っていることなんです・・・。
 私もカリルさんに脅されて坊ちゃんに上手くそのことを言えと
 言われまして・・・。」
「お主も大変じゃのう。」
「はい。なんとか事態を丸く納めようとネサラ様に協力してもらって
 おります。」
「分かった。シグルーンのほうはまかせろ。
 カリルのほうも、出来る限りの協力はする。」
「ありがとうございます!!
 ではさっそくシグルーン殿に報告を・・・」
「まだじゃ!まだパフェを食べきっておらぬぞ、ムワリム!!」
「いや、しかし急ぎませぬと・・・。」
「お主、店の人が丹精を込めて作ったパフェの残す気か!
 私も協力する。必ず完食するのじゃ!!」
「はい・・・」
 一つのパフェを可愛い少女と分け合って食べるラグズ。
 ムワリムを見る周囲の視線は痛いほど冷たかった・・・。
「よし!完食したら二人で写真をとるぞ!!」
「それだけは勘弁して下さい!!」
「むう。獅子王も鷹王もそう言って記念写真を撮らなかった!
 それでは完食した意味がないではないか!!」
 偉大なラグズの王者も、小さなベグニオン皇帝には敵わなかった
ようである・・・。


・ちょっと外伝『獅子王さまと鷹王さまの苦難』

サナキ様に、女の子の城、スイーツキャッスルに連れていかれた獅子王カイネギスと、鷹王ティバーン。
ピンク色バリバリの、店の外観を見て・・・・。

「獅子王、これ新手のラグズ迫害ですかね。」
「いや、おっさん迫害だ。」
「二人とも、何をやっておる。早く入るぞ!」
そう言い二人の手を引っ張って行くサナキ。
店内では女の子に「おっさんは入ってくるな」という視線で睨まれる。
(こんなに肩身狭いのは生まれて初めてだ…)と思う二人。
『アルティメットハイパーパフェ』を無事完食して、
「さすがラグズの方は違いますね。これ食べきった方は今までいませんでしたよ。記念に写真よろしいでしょうか?」
「そうじゃな。焼き増しして王らの国中に配ろう!」
それを聞いた鷹王の
脳内では、
「ぷふっ、ティバ-ンの奴ダセ-」
「笑うなヤナフ。」
と言いつつも肩を震わせているウルキ。
獅子王の脳内では、
「王は戦士の誇りを忘れたのか!」
と怒るレテと、大爆笑してるライ。
…………
「すいません!土下座でも何でもするから、それだけは勘弁して下さい!!」
「隠居生活に暗い影を落とさんでくれ-!」
「何じゃ、照れおって」


あとがきのようなもの
ロリネタ好きな私。
この趣味が災いして、その後ある将軍を、ロリコンにしてしまいました・・・・。

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