リリカルのまったりした図書館

アクセスカウンタ

help リーダーに追加 RSS 天使を解き放つ時 エピローグ

<<   作成日時 : 2008/05/09 18:24   >>

トラックバック 0 / コメント 0

死という形で、母と別れたフォルカ。
いつか天使を解き放つ時まで、フォルカは火消しとして生き続ける。
そんなフォルカが、次に行く場所は……。

『天使を解き放つ時 エピローグ』

 ベグニオン帝都シエネ郊外に、焼け焦げた屋敷の跡がある。
 そこは、奴隷密売組織の拠点となっていた屋敷だった。
 俺は今そこに居る。
 その組織は一週間程前、ペルシス公セフェラン、ガドール伯ゼルギウスらによって、壊滅させられた。
 組織のトップ、ドレインもその時死んだらしい。

 ドレイン…。
 父を殺し、母を売り飛ばした男…。
 誰より憎い男…。
 母の魂を解き放った時、俺はドレインを殺すつもりだった…。
 その男が、俺が殺す前に他の奴に殺されるなんて…。

「フォルカ!ここにいたのか。」
 廃墟となった屋敷の中に、馴染みの情報屋がやってきた。
「メストル…。分かったか…。『灰猫』の居場所は…。」

『灰猫』

 ドレインを殺した男の異名だ。
 帝国の調べでは死んだことになっているが、そいつらしい焼死体は見つかっていない。
 なら、生きている可能性が高い。
「ああ。それっぽい男が、シエネで目撃されたらしい。
 紫色の髪の男と一緒に、デイン方面に行くのを見たという話も聞いた。」
「デインか…。」
 それを聞き、俺はそこからデインの方へと向かい歩き始めた。

「フォルカ…。灰猫を殺す気か…。」
メストルが聞いてきた。
「灰猫には、何の恨みもない。
 依頼も来ていない。
 ただ…、けじめを付けたいだけだ。
 奴…ドレインと、俺とのな…。
 灰猫がその時死ぬかも知れん…。
 まぁ…運が悪かったと思ってもらおう…。
 なんせ、人の仇を横取りしたのだからな…。」
「そうか…。灰猫も、厄介な奴を殺したもんだ…。
 その間の依頼はどうする?断っておくか?」

 メストルは、各地から来る火消しの依頼の窓口にもなっていた。
 俺は少し考えてから答えた。
「依頼金の多いものだけ残しておいてくれ…。
 帰ってからやる…。」
 俺はまだ金を集めている。
 天使を解き放つまで、あと八千万。
 まだまだ足りない。
 金にならない殺しは控えたい所だが、今回はそうも言っていられない。
「じゃあ行ってくる…。」
「早く帰ってこいよ…。
 カラミテの奴に、縄張りとられる前にな…。」
「分かってる…。」

 そして俺は歩き出す。
 デイン。灰猫ヴェイラの元へ…。

                                     ――天使を解き放つ時 完――

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
フォルカの過去話。これにて完結です。

ダラハウとフォルカの二つの過去話は、私自身とても気に入っている話です。
ダラハウは、かつては死神であったが、フィシスという天使に出会い、人の心を取り戻せた。
反対にフォルカは、天使のもとに生まれたが、死神へと変わってしまった。
二人とも、同じ天使に出会えたのに、その結末は真逆なものとなりました。
過去は似たような二人ですが、今ではまったく違う生き方をしています。

先にも書きましたが、フォルカがお金に執着するようになったのは、もう手にいれることが出来ないものを、
手に入れるためではないかと。
自分を愛してくれた両親と過ごした毎日。
それはお金では手に入らないから、より一層お金に執着するという矛盾が、フォルカにはありそうです。
『一番長い日』とリンクさせたのは、敵役を登場させないといけなくなった時、新しいオリキャラを出すより、既存の
オリキャラで行こうと考えたからです。
そうしたら、二つの話が上手く繋がり、フォルカと灰猫ヴェイラの間に、妙な因縁が出来ました。

リュミエルさんだけでなく、フォルカも今だ鎖に繋がれています。
ヴェイラと出会った時、フォルカはそこでやっと、救いと希望を得ることが出来ます。
それが一体どういうものなのかは、今しばらくお待ちください。

来週からは、再びベグニオンへと話が戻ります。
あの一番長い日を終え、サナキとの仲が進展したと思っていたゼルギウス。
しかし!そんなゼルギウスの前に、彼の立場を脅かす存在が、現れます。
さぁ。ゼルギウスは新たな脅威に負けることなく、サナキ様への愛を貫くことが出来るでしょうか。
そして、ゼルギウスを応援する人々も登場です。オリキャラですが……。
彼らのさり気ない活躍にも、ご期待ください。

設定テーマ

注目テーマ 一覧

月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文