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傷ついた火消しのフォルスの手当てをする間に、白鷺王女リュミエルは、次第にフォルスに惹かれるようになっていた。 だが、そんなリュミエルの想いを、白鷺王ロライゼが許すわけもなく……。 『天使を解き放つ時 5』 鷺の民は心が読める。 フォルスと共にいたい。 そんなリュミエルの想いは、白鷺王ロライゼにも筒抜けであった。 「お父様!ここから出して下さい!!」 「リュミエル…もうベオクに会いに行ってはなりません…」 ラグスの王族がニンゲンに恋をするなどあってはならないことだ。 ロライゼはリュミエルを自室へと閉じ込めた。 「父上…。これではリュミエルがかわいそうです…。」 兄であるラフィエルが心配して言った。 「優しいラフィエル…。 貴方の気持ちは分かります。 ですが、ラグスとベオクが結ばれることは、女神の教えに反します。 リュミエルのことを思うのなら、今はこれに従って下さい…。」 ロライゼはそう言ったが、ラフィエルの心は揺れていた。 「フォルス!フォルス!!」 想い人の名を呼び続けるリュミエル。 (女神の教えより…愛する者の側にいることの方が大切なのではないでしょうか…) 雨の中、フォルスはリュミエルが来るのを待っていた。 (今日は来ないのか…) がっかりしている自分がいるのに驚く。 フォルスも、いつの間にかリュミエルに惹かれていた。 暗い人生を送ってきたフォルスにとって、リュミエルは光そのものだった。 その時、人の気配を感じた。リュミエルではない。 「誰だ!!」 短剣を構える。 「フォルスさんですね…。はじめまして。」 そこには、リュミエルとよく似た鷺が立っていた。 「私はラフィエル。リュミエルの兄です。」 「兄…。リュミエルがどうかしたのか。」 「…リュミエルは…もう、ここには来れません… 貴方と会っていることが父に知れ、今自室に閉じ込められています…」 「そうか…当然だな…」 別れの時が来たのだ。 フォルスはそう思った。 「俺はもうここを離れる。リュミエルとは会わない。だから部屋から出してやってくれ。」 「…本当にそれでいいのですか?」 「ああ。ラグスとベオクは相入れないものだ。 一緒にいていいはずがない。」 「ですが、貴方の心はそう考えていないようですね。」 「読心術か…。」 鷺の民の力を忘れていた。 「貴方の心はリュミエルを求めている。 リュミエルの心も貴方を求めている。 自分に正直になってみては? よろしければ、私がお手伝いしますよ。」 |
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| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
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| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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なんだかすごい展開に… |
琴里 2008/04/24 23:19 |
ええ……すごい展開になってしまいました……。 |
リリカル 2008/04/25 22:07 |
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