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help リーダーに追加 RSS ゼルギウス将軍の一番長い日59

<<   作成日時 : 2008/02/19 00:19   >>

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貴方と二人、いつか咲き誇る花の中で、ワルツを踊りたい・・・・。
炎の中で、そう願うサナキ。
だが、まだその願いを叶えるまでの道のりは、炎によって阻まれていた・・・・。

『ゼルギウス将軍の一番長い日59 英雄群舞 第25幕 〜月光のソナタ〜』

 いつか必ず花を咲かす。
 そう心に決め二人は走る。

「サナキ様。疲れてはおりませんか。」
「バカ!花の世話のほうがもっと重労働じゃぞ!!
 この程度で疲れておれるか!!」
「それは頼もしいお言葉で・・・。」
 そんな二人の耳に、聞きなれた声が聞こえてきた。
「サナキ様!ゼルギウス!こっちです!!」
 セフェランの声が外から聞こえてくる。
 その声のする方に急いで向かう。
「セフェラン!!」
 すると、破壊された玄関口へとたどり着いた。
「早く外へ!!」
 そのまま進もうとするサナキをゼルギウスが止めた。
「待って下さい!!」
「え?」

 ガシャーーーーーン!!

 炎に焼かれ、天井がサナキの眼前に落ちてきた。
「ゼルギウス!サナキ様にお怪我は!!」
「セフェラン、心配するな!私は無事じゃ!!
 それより・・・。」

 サナキは目の前を見る。
 道が燃え盛る瓦礫に塞がれている。
 道が絶たれた・・・。
 背後は炎に囲まれ最早身動きがとれない状況となっている。

「ゼルギウス・・・どうしよう・・・。」
 サナキがぎゅっとゼルギウスにしがみつく。
(大丈夫・・・ゼルギウスと一緒なら大丈夫・・・。)
 このような状況に陥っても、ゼルギウスはしっかりと地に足をつけ、不安げに肩を震わせているサナキを支えている。
(どうする・・・もう逃げ場はない・・・。)
 なんとかここから脱出せねば。
 サナキの花が咲くことがなくなってしまう。

(道がないなら・・・作るのみ!!)

「サナキ様・・・。少し離れて下さい・・・。」
「・・・分かった・・・。」
 ゼルギウスから離れるのは不安であったが、サナキはそれに従った。
「何か考えついたのか?」
「はい。炎を切り開き、道を作ります。」

 道を作る。

 サナキはゼルギウスの言っていることが理解出来なかった。
「道・・・。お主、炎を切るつもりか!?」
 ここまでくる途中で、幾度がゼルギウスがその剣風で炎を切るのは見てきた。
 だが、今度のは桁が違う。
 炎と、今だそれを燃され続ける瓦礫が相手なのだ。
「無理じゃ!!いくらお主が大陸一の剣の使い手だといっても、
相手は炎なのじゃぞ!!」
「旋風の剣の衝撃波を最大に発揮すれば可能なはずです。
 セフェラン様!危ないのでそこから離れて下さい!!」
 ゼルギウスはサナキの制止を聞かずに炎と向かい合った。

「私の剣に断てぬものはありません・・・。」
 ゼルギウスが剣を構える。

「あるとすれば只一つ・・・・。」
 崩れた天井から月の光が差し込み、ゼルギウスの剣を青白く照らす。
 月の光の中、剣を構えるその姿。正に・・・

「軍神・・・。」
 そうとしか形容のしようがない・・・。

「あなたへの・・・」
 ゆっくりと、月光に輝く剣を振り上げる。

「忠義のみ!!」
 そして、すべての力をその剣に込め振り下ろした!!

 ズバァアーーーーーーン!!

 ゼルギウス渾身の力を込めた衝撃波が、炎を、瓦礫を、全てを切り裂く!!
 そして・・・
「道が・・・道が出来た・・・!!」
 二人の前に、外へと続く道が出来ている。
 その先には、
「サナキ様!!」
 セフェランが、エリンシアが、みんなが二人の帰還を待っている。
「さあ・・・サナキ様。参りましょう・・・。」
 ゼルギウスがサナキに手を差し出す。
「うむ・・・。帰ろう・・・みんなのところへ・・・。」
 サナキがその手を取る。
 二人は、まるで花道を行く演者のようにゆっくりと、外へ続く道を歩いて行った・・・。 

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