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help リーダーに追加 RSS ゼルギウス将軍の一番長い日57

<<   作成日時 : 2008/02/12 21:47   >>

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初めて、二人が抱きしめあったのは雨の中。でも今は、炎の中抱きしめあっている。
雨の中でも炎の中でも、互いを想う心に変わりはない・・・・・。


『ゼルギウス将軍の一番長い日57
          英雄群舞 第23幕 〜笑い声は歌うように響く〜』
 

 私が始めてサナキ様を抱きしめたのは雨の中。
 今私は、炎の中でサナキ様を抱きしめている。
 雨の中と炎の中。まったく真逆の状況なのに、この方の体は、あの日と変わらず暖い・・・。

「サナキ様・・・。ご無事で・・・。」
 涙を浮かべてゼルギウスはサナキを抱きしめていた。
「ゼルギウス、ごめん・・・。一人にしてしまって・・・。」
 サナキもゼルギウスの首にそっと手を回す。
 離れていたのは数時間。だけど、もう何年も会っていなかったような二人の抱擁。

(もう少し・・・この人の温もりを感じていたい・・・。)

 ゼルギウスはそう思った。だが、状況がそれを許さない。
 炎が今にも抱きしめ合う二人を飲み込まんと迫って来ている。
「さあ、サナキ様。早くここから出ましょう。
 セフェラン様達も心配して待っています。」
 暖かなサナキの体を離してゼルギウスは言った。
「うん!」
 サナキが元気よく頷く。
「では、このマントを羽織って。
 しっかり口も押さえて下さいね。」
 と、水を浸した白いマントをサナキの頭からかぶせる。
「歩けますか?無理そうなら私が担いでいきますよ。」
「よい。自分で歩ける。
 それに、いざというときお主の腕が塞がっていては困るからの。」
 そう言い、サナキは立ち上がる。
「では、私から決して離れぬようお願いします。」
「うむ。よろしく頼むぞ。」

 二人が走り始めた時、背後でがらがらと天井が落ちてくる音がした。
 サナキがビクっとして後ろを振り向こうとする。

「振り向くな!!」

 それをゼルギウスが厳しく制した。
「ゼ・・・ゼルギウス?」
 サナキがその口調に驚きゼルギウスの顔を見る。
 一瞬厳しそうな顔をしていたが、すぐにいつもの優しい表情に戻りサナキに言う。
「よいですか、サナキ様。
 後ろは決して見ないように。
 後ろを向くと恐怖心が煽られ前へ進めなくなってしまいます。
 だから、前を見て進んで下さい。
 どうしても怖くなったら・・・。」
「怖くなったら・・・?」
 サナキは少し不安になる。
「私を見て下さい。
 私の髪は、炎と真逆の青い色をしてますからね。
 少しでも気が安らぐと思いますよ。」
 炎の中にいるとは思えぬ涼しげな笑みを浮かべ、ゼルギウスが言った。

 ドキン!!

(!?な・・・なんじゃ!!
 何か・・・今胸が・・・)
 その微笑を見て、サナキの胸は不覚にも跳ね上がってしまった。
「サナキ様。どうかなされましたか?
 お顔が真っ赤ですよ。」
 そんなサナキの表情をゼルギウスが不審そうに見つめた。
「火が熱いからじゃ!!」
 照れ隠しにサナキがゼルギウスの頬をぎゅ〜っとつねる。
「イタイ!痛いですよサナキさまー。
 私何かしましたかー!!」
「ほれ!さっさと行くぞ!!」
 そう言いながらも、サナキはゼルギウスの頬をつねるのを止めようとしない。
「イタイです〜!止めて下さい〜!!」
 懇願するゼルギウスを見て、サナキのイタズラ心がむくむくと湧き上がってきた。
(むむ。こやつの頬は硬そうだと思っておったが結構柔らかい。
 どこまでのびるか試したいところじゃ。)
「分かりました!分かりましたから、ほっぺつねるの止めてくださいよー!!
 イタイんですよ、これー!!」
 つねられる痛みにより、ゼルギウスの瞳にはうっすら涙が。
(おお!ゼルギウスといえどもこれは辛いか!
 私もセフェランに叱られた時、よくこれをやられ泣いたものじゃ。)
「サナキさまー!!」
「ゼルギウス!何か面白くなってきた!!」
「サナキ様!こんなの後で好きなだけやらせてあげますから!!
 今は早く外に出ましょうよー!!」
(やはり・・・やはりゼルギウスで遊ぶのは楽しい!!)
 きらーんとサナキの顔が輝く。

(もうゼルギウスは離さんぞ!!
 これ以上面白い男は・・・この世におらん!!)

 むにむにとゼルギウスを頬をつねりながら心に固く誓うサナキ。
 そんなサナキの誓いを知ったら、ゼルギウスは喜ぶだろうか・・・
 それとも「私は一生サナキの玩具なんですかー!?」と、更に泣くだろうか・・・。
「ほら!行きますよ!!」
 ゼルギウスがサナキの手を強引に引き剥がす。
「うう・・・。もっと遊びたいのじゃ・・・。」
 楽しい遊びを中断させられ不満気なサナキ。
「だーめーでーす。
 無事帰れたら、好きなだけ遊んであげますから。」
「ほんとか!!約束じゃぞ!!」
 サナキが小指をさしだす。
 ゼルギウスの小指がサナキの小指に絡む。
「はい。約束します。」
 にっこり微笑むゼルギウス。
 その笑顔につられてサナキも笑う。
「ははは!!楽しみだな、ゼルギウス!!」
「次はもう少し手加減して下さいね・・・。」

 サナキとゼルギウス。
 炎の中でも楽しそうに笑う二人。
 一人では笑えないだろう。
 でも二人なら、どんな状況でも笑い合えることが出来る。
 ただ隣にいるだけで、笑うことが出来る。
 二人の笑い声は、まるで歌うように炎の中に響いていた・・・。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
おまけ

『書き込みまでしばらくお待ち下さい。』

サーシャ「ふー。何とかエリンシア様を止めれたわ…」

炎上する屋敷に飛び込もうとするエリンシアをなんとか止めたサーシャの目に写ったものは…

サーシャ「ペルシス公!?何パージで屋敷吹き飛ばそうとしてるんですかー!!」
セフェラン「早く!早くロリギウスからサナキ様を助けないと!!」
サーシャ「炎からじゃないんですかー!!」
セフェラン「このままではゼルギウスとサナキ様の支援ポイントがぐんぐん上がって
      行ってしまいます!!
      それだけは避けませんと!サーシャ!止めないで下さい!!
     ロリギウスの手から、サナキ様を救わねば!!」
サーシャ「落ち着いて下さーい!!」

ピコーン!!
セフェランをピコピコハンマーで殴る。

サーシャ「パージ使ったら、神使様までぶっ飛びますよ!!」
セフェラン「ああ!そうでした!!
      どうしましょう…このままではサナキ様がロリギウスの手に落ちてしまう…。
      ここはやはり私直々にサナキ様を救出に行かなければー!!」
サーシャ「お願いです!
     次回、『ゼルギウス将軍の一番長い日英雄群舞 第24幕 〜花のワルツ〜』の
     書き込みまで待ってて下さい!!」
セフェラン「次回まで、待てと言うのですか!?
      ああ!サナキ様とゼルギウスの支援ポイントが、ギュンギュン上がっている音が
      聞こえてくるぅ〜〜〜〜!!」

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