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help リーダーに追加 RSS ゼルギウス将軍の一番長い日51

<<   作成日時 : 2008/01/29 22:41   >>

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そして物語は、佳境へと近づいていく・・・・・

『ゼルギウス将軍の一番長い日51 英雄群舞 第17幕 〜炎が告げる終幕の開幕〜』

 自分に抱きつき泣き続けるロッタの頭をゼルギウスは優しく撫でる。
「うう・・・ひっく・・ひっく・・・。」
「伯爵様!!」
「うわっ!?」
 今度はサーシャが抱きついてきた。
「よかった!!よく御無事で!!」
「ああ・・・。心配をかけたな、サーシャ。」
 そう言い、サーシャの頭も撫でる。
「二人とも・・・本当にありがとう・・・。」
 ゼルギウスも、まるで父親のような大きな腕で二人を抱きしめた。
「さ。二人とも、ちょっとどいて下さいませ。」
 エリンシアがリカバーを片手にやってきた。
「将軍。今治療をいたしますわ。」
 と、ゼルギウスに近寄る。
「は・・はい。お・・お願いします・・・。」
 顔を赤らめゼルギウスが言う。
(うう・・。鎧なしだとまともに女性と話すことの出来ない私に、これは苦行でしかない!!)
 なるべくエリンシアの顔を見ないように回復を受ける。
 一方、エリンシアはゼルギウスの体にうっとりと魅入っていた。
(ああ!この無駄な肉一つない鍛え抜かれた体!!逞しい腕!!
 この腕に抱かれたい!抱かれた〜い!!
 あ〜ん。しょうぐ〜ん!私を抱きしめて〜!!)
「うへへへ・・・うへへへ・・・。」
 ゼルギウスに抱きしめられる自分を想像し、薄ら笑いを浮かべながらライブを行っている。
 その様は・・・不気味でしかない・・・。
(何このライブ!?何か気持ち悪い!!)
 ゼルギウスもエリンシアの腐の気を感じ取ったのか、かけられるライブを落ち着いて
受けられない。
「サーシャ・・・。エリンシア様って・・・なんか怖いね・・。」
「うん・・。伯爵様もなんか居心地悪そうだね。」 
 そんなことを話す子供二人組。
 エリンシアの心の中は、この二人には到底見せられない。
「うへへへ・・・。しょうぐ〜ん。私を離さないでくださ〜い。」
「離さないでって・・・何のことですかー!!??」
 そんなこんなで、エリンシアの妖しいライブが進んでいった・・・。

「はい。ライブ終了ですわ。」
「ありがとうございます・・・。」
 礼を言いつつも、ゼルギウスには一つ気になることがあった。
(何故クリミア女王は鼻血を流しているのだろう・・・。)
(うふふふ・・・。
 将軍の逞しい体・・・。眼福でしたわ〜・・・。)
 まだその目はじっとゼルギウスを見ている。
(何かネチッこい視線を感じる・・・。)
 もうさっさとここから離れよう。
 そう思い、ゼルギウスは聞いた。
「あの・・・セフェラン様とサナキ様はどこに・・・。」
「ペルシス公は屋敷の中です。」
「この組織の頭のドレインを捕まえに行ったよ。」
 ロッタとサーシャが答える。
 その時。
「私達ならここにいますよ。」
「将軍!よかった・・・無事だったのですね!!」
 セフェランとルベールがやってきた。
 ルベールの腕には商人風の男が捕らえられている。
「お二人とも、中にいたのではないのですか?」
 ルキノが聞いた。
「この男を追って隠し通路を行ったら外に出たんです。」
 ルベールがぐいっと捕らえた男を前に出す。
「セフェラン様。ご心配をお掛けしました。」
 ゼルギウスがその場にひざまづいた。
「いいえ。こちらこそ、密売組織を摘発する為とはいえ、無理をさせてしまいました。
 ですが御覧の通り、あなたのおかげで密売組織は壊滅です。
 ご苦労様でした。」
「有難きお言葉です・・・。」
「ペルシス公!!」
「おっちゃん!!」
 ロッタとサーシャが叫んだ。
「二人とも、どうかしたか?」
「伯爵様!こいつ、ドレインじゃありません!!」
「副首領だよ!!」
「何ですって!?」
 セフェランが慌てて捕らえた男に詰め寄る。
「・・・どういうことですか・・・。」
「ふん・・・。私は囮だよ・・・。
 首領が逃げる為のな・・・。」
「囮・・・。自分が捕まると分かっていて囮となるとは、ずいぶんと忠誠心があるのですね・・・。」
「捕まってもどうということはない。
 私達のバックには元老院がいる。
 やつらも自分達の悪事がバレるとなると全ての地位を失うことになるからな。
 必死で私達を庇ってくるだろうよ。
 いくらペルシス公といえども、元老院全てを敵に回して勝てるはずがないだろ。」
「何を馬鹿なことを・・・。」
 セフェランは冷たく笑った。
「あの腐りきった元老院があなた達を庇うと?
 逆にあなた達を切り捨て、全ての罪を被せることでしょう。」
「な・・・!?くそ!離せ!!」
 それを聞くと、男はここから逃げようともがき始めた。
「ルベール。この者を決して逃がさぬように。
 聞きたいことが沢山ありますからね・・・。」
「はい。」
 するとルベールは、男の腹にドスンと拳を入れ、男を気絶させた。

「まずいですね・・・。頭を逃がしましたか・・・。」
「まだ中にいるかも知れません。
 もう一度私が中に行き探して来ましょう。」
 ゼルギウスがそう言ったが、セフェランが止めた。
「いえ。ゼルギウスは残っていて下さい。
 今のあなたは怪我より疲労のほうが激しいでしょう。
 サナキ様も心配していたことです。
 まずはサナキ様に顔を見せ、安心させてあげて下さい。」
「はい・・・。」
 不承不承といった感じで答える。
 ゼルギウスもサナキの顔は見たかったが、何もせずに主を送るほうが辛かった。
「セネリオ君。ゼルギウスをサナキ様のところへ。」
「あの・・・その神使様なんですけど・・・。」
 セネリオが言いにくそうに言った。
「神使様・・・。屋敷の中に行ったようなんです・・・。」
「さ・・・サナキ様が・・・。」
「屋敷の中へ!?」
 ゼルギウスとセフェランが驚きの声を出す。
「サナキ様!?どうしてそんなことを!!」
「セフェラン様!サナキ様がじっとしてる訳ないでしょ!!
 縄ででも縛っておかない限り勝手に行動しますよ!!
 今から探してきます!
 この中にはまだ密売組織のトップがいるやも知れません。
 危険すぎます!!疲れたなんて言ってられません!!」
 ゼルギウスが再び屋敷に入ろうとした。
「私も探しに行きます!!」
「僕も!これは目を離した僕の責任です!」
 セフェランとセネリオも行こうとした。
 だが、その足を止めた。

燃やせ・・・燃やせ・・・燃やし尽くせ・・・

 二人の耳に、この世のものではない何かの声が聞こえてくる。
「セフェラン様・・・これは・・・。」

この世の全てを・・・全てを燃やし尽くせ・・・ 灰とかせ・・・灰燼とかせ・・・。』

「火精が・・・暴走している・・・。」
 セフェランが屋敷を見た。
 魔力を操る者しか見ることのできない精霊の気が、屋敷の全てを
今すぐ燃やさんといったかんじに覆いつくしている。

燃やせ全てを・・・燃やせ命を・・・

「ゼルギウス!止まりなさい!!」
 セフェランの声に、ゼルギウスは歩みを止める。

全ての灰に!灰燼に!!

 火精の声が爆発した!!

 ゴォオオオオオッ!!!!

 一瞬。ほんの一瞬で、屋敷の全てが炎に包まれる。
「これは一体!?」
「火精が・・・暴走したのです!!」
 セネリオが言った。
「この魔力は・・・サナキ様!?」
 セフェランが火精の中からサナキの魔力を感じ取る。
「サナキ様がこれを・・・。」
 燃え盛る炎をゼルギウスが見つめる。
「サナキ様が・・・この中に・・・。
 サナキ様・・・サナキ様ーーーーー!!」
 炎に向かいゼルギウスは叫んだ・・・。
 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
気の抜けるおまけ

ゼルギウス「本日!めでたくサーシャがクラスチェーンジ!!」
サーシャ「弓兵になりました!」
ロッタ「おめでとー!」
『ばんざーい!!』
ゼルギ「本日の功労者はサーシャに大決定。
    そして、本日の役立たずは…」
セネリオ「誰でしょうね。役立たずって。
      あれですか。セリフ一言もなかったティアマトさんですか。」
ゼ・ロ・サ『お前だー!!』

ピコココーン!!

ピコピコハンマーで三人がセネリオを殴る。
セネリオ「何するんですか!?」
ロッタ「何だよ!煙りが目にしみるからって理由で炎魔法持ってないなんて!」
サーシャ「炎魔法あったらもう少し楽に勝てました!」
セネリオ「勝手なこと言わないで下さいよ!
      あの炎の煙!目にしみて涙が出くるんですよ!
     ほら、この火事の煙もキツイんですから。」
ロッタ「勝手なのはお前だー!!」
サーシャ「CCした私の力を見せてあげます!」
ゼルギ「ロッタ…サーシャ…。それ以上にこいつがやらかした大ポカがあるだろ…。」
セネリオ「大ポカ?」
ゼルギ「サナキ様から目を離したことだー!!」

ピコーーーーン!!

ゼルギ「ああ…。サナキ様。
     貴女を焦がすのは火精の炎などではなく私の愛の炎であって欲しいのに!
     この!バカー!!」

ピコピコピコーン!!

セネリオ「イタイ!イタイ!イタイ!」
ゼルギ「拷問官さーん!
     こいつ痛めつけて下さーい!!」

さて、セネリオのやらかした大ポカのせいで、サナキ様ピンチ?
どうなる!サナキ様!!どうする!ゼルギウス!!

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