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help リーダーに追加 RSS ゼルギウス将軍の一番長い日49

<<   作成日時 : 2008/01/24 22:02   >>

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毎日寒いですが、熱い戦いが続く『一番長い日』。
今回は、ついにあのキャラが武器を取ります!!


『ゼルギウス将軍の一番長い日49 英雄群舞 第15幕 〜魔弾の射者〜』

 立ち上がったロッタが再びオウラへと向かって行く。
 エリンシアも上空からオウラを攻撃し、それで気が逸れたところを
ガトリーが槍を突き出す。
『Kzeyo Fkiare Sebetewo Kisake・・・』
「エリンシア様!ロッタ!離れるっす!!」
 セネリオの呪文の詠唱に気づいたガトリーが叫ぶ。
「ギガウインドー!!」
 魔法の発動と同時に、三人はオウラから離れる。
 ゴオオオオ!!
 轟風が吹き荒れオウラを包み込むように切り裂いていく。
「ガァアアアアア!!」
 風のなかオウラが吼える。

「ルキノさん!これなら勝てそうですね!!」
 その光景を見たサーシャはほっとした顔でルキノに話しかける。
 だが、ルキノの顔にはまだ緊張が漂っていた。
「まだよ・・・。まだ終わっていない・・・。
 獣牙族最強の獅子のポテンシャルは・・・こんなものではないわ・・・。」
 デイン−クリミア戦役で一度だけ見た獅子王の影、ジフカの力は
他の種族の力を圧倒していた。
 オウラもジフカと同じ獅子だ。
(この程度で終わるとはとうてい思えない・・・。)

 吹き荒れる風が止んだ。
「やったか!?」
 四人は期待を込め土煙が治まるのを待った。
 ゆっくりと落ちていく砂埃の中、褐色の獅子は依然その威容を誇ったまま牙を剥いていた。
『キサマカ・・・オレノジャマヲスルノハ!!』 
 オウラがセネリオを睨みつける。
「なっ・・・!?」
「グゥォオオオオオオン!!!!」
 セネリオに、大気をすら割らんというほどの叫びを浴びせる。
「う・・・あ・・・。」
 オウラの凄まじいほどの威圧感に当てられ、セネリオはその場にペタリと腰を落とす。
「セネリオ!大丈夫っすか!?」
「は・・・アイ・・・ク・・・。
 た・・・すけ・・て・・・。」
 よほど恐怖を感じたのだろうか。
 体が麻痺して動いていない。
「エリンシア様!セネリオをルキノさんのところへ!!」
 ガトリーがエリンシアにセネリオを預ける。
「ロッタ!こうなったら、俺たちで何とかするっすよ!!」
「ゴォオオ!!」
 二人は圧倒的に不利な戦いを始めた。

「セネリオさん!しっかりして下さい!!」
 サーシャがセネリオの肩を揺らす。
「すいません・・・体が・・・動かなくて・・・。」
 セネリオはまだ体を震えさせている。
「くっ・・・。セネリオさんがこれでは・・・。」
 唯一魔法の使えるセネリオの動きを封じられた。
 これでは勝機がゼロになったに等しい。
「何とか数秒でも相手の動きを封じれれば・・・。」
 ルキノが必死に思案をめぐらす。
 考えろ・・・。何かいい手があるはずだ。
 思いつかなければ私達はここで死ぬ。
 考えろ。考えろ。
 そんなルキノの目に、傭兵が落としていった弓矢が目に入った。
 それを手に取りまた考える。
「・・・これだわ。
 エリンシア様! オウラさんの動きを止める方法が浮かびました。
 二人に伝えて下さい!」
「分かりました!お願いしますよ!」

 サーシャがルキノに聞く。
「あの・・どうやってオウラさんの動きを止めるんですか?」
 サーシャには獰猛な獅子の動きを封じる方法なんて考えつかない。
「目よ。」
「目?」
「獅子の皮膚は鎧のように硬く厚い。並の剣では傷も付けられない。
 でも目だけは違うわ。目を守る鎧はない。 
 目を矢で射れば、一瞬でも動きは止められる!!」
 ルキノはそう言い矢を番えた。
 ルキノは剣士であるが、女王の騎士として、一通りの武器の扱いはマスターしている。
 更に、父や王弟レニングなどと共に狩りに出かけ、そこで弓の扱いも学んだ。
 弓兵や弓騎士など、専門の者に比べれば多少その腕は劣るが、そこいらの傭兵には負けない程度の腕は持っている。
 距離はそこそこ離れてはいたが、狙えない距離ではない。
 ルキノは照準を合わせた。
 だが、
(くっ・・・動きが早い・・・。
 それに・・・目がかすむ・・・。)
 相手は止まっていてはくれない。
 更に大量の出血により視界がはっきりと定まらない。
 構える弓矢が左右にふらふらと揺れる。
(これでは・・・狙えない・・・。)
 その時、誰かがルキノの手を支えた。
「私が・・・私が狙います・・・。」
「サーシャ・・・。」
「私、結構目はいいんです。
 今のルキノさんよりかは正確に狙えると思います。
 だから・・・やらせて下さい!!」
 蒼い瞳に強い光を込め、サーシャが言った。
(確かに・・・今の私より、サーシャのほうが目は見えるわ・・。)
 ルキノはその目を信じることにした。 
「それじゃあ、お願いするわ。
 弓は私が引くから、サーシャは狙いを定めることに集中して。」
「はい!」
 ルキノはまずサーシャに弓を構えさせ、自分はサーシャの手を取り弓を引く。
「結構固いけど・・・大丈夫?」
「何とか・・・。」
 サーシャはオウラを見た。
 
 くるくるとオウラとロッタがその牙を、爪を交える。
 入れ替わり立ち代り、少しもじっとしていてはくれない。
 緊張で動悸と息遣いが早くなる。
「はぁ・・・はぁ・・・。」
「落ち着いて・・・。ゆっくり・・・相手を見て・・・。」
「はい・・・。」
(私にだって・・・相手を睨むことぐらい・・・出来るんだ・・・。)
 しっかりとオウラを見る。
 オウラの目。
 闇夜に輝く獰猛な獣の目。
 次第に、サーシャの瞳にはオウラしか見えなくなる。
 オウラの動きがゆっくりと見え、その動きから次の動作が予測できるようになる。
 そして、サーシャの視界は真っ暗になった。
 ただ一つ。輝く獣の瞳だけを残して!!
「いっけーーーーーーーぇえ!!」
 サーシャが叫び、その矢を放した!!
 矢はまるで魔法がかかったかの様に、オウラの右目に吸い込まれていった。

 ブスッ!!

「ガゥオオオオオン!!??」
 無防備な目を狙ったその一撃に、オウラが悲鳴を上げ動きを止める。
「みんな!今よ!!」
 ルキノが叫んだ!
「おっしゃー!!」
「行きます!!」
 ガトリーの槍と、エリンシアの細身の剣がオウラの体を同時に切り裂く!
「ロッタぁー!!」
 サーシャが叫ぶ!
「グォオオーー!!」
 それに答えるかのようにロッタが吼え、オウラの首に噛み付いた!
「ガァアアアッ!!」
 オウラは更に大きな悲鳴を上げた。
 ロッタの牙から血が滴り落ちる。
 そして、ロッタがオウラの首から離れる・・・。
「グゥアアア・・・。」
 苦しげな声と共に、褐色の獅子は大地へと倒れた・・・。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
サーシャが、シビリアンから弓兵にCCしました!!

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